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平和公園

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2022.04.05

平和公園(へいわこうえん)は、名古屋市東部丘陵地域の千種区(一部名東区に跨る)にある公園。戦後の大規模な区画整理事業(戦災復興都市計画)によって整備され、名古屋市内の多くの寺院境内墓地が平和公園内へ移転した。
名古屋市の戦災復興計画における区画整理は、道路建設では「100m道路」が有名だが、区画整理のもう一つの重点が平和公園建設構想だった。

平和公園建設構想は、市内の各寺院境内地に備わっていた墓地をすべて東部丘陵地へ移転することによって、道路用地や公園用地を代替地との交換で円満に確保することを目的とした。実際は1946(昭和21)年6月に設置された墓地整理委員会の指導により、中区・東区・熱田区を中心とする市内278寺院の墓地約18ha・18.7万余墓を千種区鹿子殿地内へ移転させるもので、1947(昭和22)年から1957(昭和32)年にかけて実施された。

よって平和公園は、戦後の名古屋市区画整理に協力した寺院が、境内墓地を手放すことで与えられた替え地であり、各寺院別の区割りの中(裏面参照)では、それぞれの寺院が管理・運営している。道路の整備・混雑時の警備員の手配・廃棄物の処分など、平和公園全体にわたる維持・戦没者法要のために墓地所有寺院と名古屋市担当課による「名古屋市平和公園会」「名古屋市平和公園墓地管理者会」が組織され、埋葬法についての法律上の担当は千種保健所である。

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